海外旅行の需要が回復傾向
コロナ禍による水際対策が終わり、そろそろ海外旅行に行くことを検討しようと考えている人も少なくないのではないでしょうか。
日本政府観光局によると2022年の日本人の海外出国者数は2,771,770人であり、20,080,669人を記録した2019年比で13.8%と、コロナ禍前の状況に戻るまでにはまだまだ時間がかかりそうです。
しかし、海外出国者数が512,244人であった2021年に比べると541.1%と1年間で大幅に増加しており、日本における海外旅行の需要は回復傾向だといえるでしょう。
また、日本の海外旅行者数の回復が遅れていることを受け、2023年5月10日には観光庁と一般社団法人日本旅行業協会が共同で「今こそ海外!宣言」を発出。
海外旅行に関する情報発信やお得なキャンペーンなど需要回復に向けた様々な取り組みを実施しており、今後も海外旅行に出かける日本人は増えると予想されます。
※参照:日本政府観光局「出国日本人数の推移」
【2024年版】海外旅行に行く前に準備しておきたいチェックポイントは?
いざ海外旅行に行くとなると、パスポートの他にも色々と準備しておくべきことがあり、海外旅行初心者はもちろん経験者もまずは何をすればよいかと迷ってしまいますよね。
ここでは、海外旅行に行く前に準備しておきたいことのなかでも重要度が高い3つのポイントをご紹介します。
クレジットカードを用意する
今では国内でもクレジットカードで決済する人が増えましたが、海外旅行に行くなら必ず1枚は持っておきたいところ。
クレジットカードがあれば現金をたくさん持ち歩く必要がなく、さらに現金が必要になった際はキャッシング機能で現地のATMから少額ずつ引き出すこともできます。
また、海外ではホテルのチェックインの際にデポジットとしてクレジットカードの提示を求められることもあるので、カードを持っていない人は出発日までに余裕を持って申請しておくとよいでしょう。
既にクレジットカードを持っている場合も、国によってはご自身のブランドのカードが使用できないことがあるため、複数のブランドのクレジットカードを持つのがおすすめ。
普段はあまりクレジットカードを使わない人も、不測の事態に備えてカード利用限度額を一時的に上げておくとよいでしょう。
なお、現地通貨は渡航先の空港や銀行などで両替できるので事前に準備しなくてもあまり問題ありませんが、到着1日目は両替する時間が取れそうになくて心配ということであれば事前に用意しておくことをおすすめします。
なかには現地でしか両替できない通貨もありますが、ドルやユーロなどの主要通貨なら日本でも手に入るので事前に両替しておくと安心でしょう。
海外旅行保険に加入する
「旅行中に事故に遭ってケガをしてしまった」「旅先で購入した物を盗まれてしまった」など、旅行先ではいつどんなトラブルに見舞われるか分かりません。
特に、旅行先でケガをしたり病気になったりして現地の病院に行くと高額な医療費を支払わなくてはいけないことが多く、心身だけでなく金銭的にもダメージを負うことに。そうした万が一に備え、海外旅行保険に加入しておくのが望ましいといえます。
最近ではネットで渡航先や旅行期間、年齢などを入力すると様々な保険会社を一覧で比較できるうえに、保険料が950円~と料金が手頃なところも多いので利用しやすいでしょう。
24時間日本語受付可能と万全のサポート体制なのはもちろん、なかにはLINE電話で簡単に連絡が取れる保険会社も。料金や補償内容などを比較して納得できるところを選びましょう。
なお、クレジットカードのなかには海外旅行保険が付帯しているものもあります。
補償内容は一般の海外旅行保険に比べると十分ではないことがほとんどですが、海外旅行保険に加入する前に一度ご自身のカードが付帯しているか、どのような補償内容なのかを確認しておくとよいでしょう。
レンタルWi-FiやSIMを用意する
スマホで地図を確認したり、おすすめの観光スポットを探したりと海外でもネットを使うシーンが多い現代では、ストレスなくネットに繋げられるかは重要なポイントといえます。
多くの国では主要な都市や観光スポットで無料Wi-Fiを利用できますが、通信速度が遅かったりセキュリティが低かったりすることも。
加入しているキャリアの海外通信サービスを利用するのも手ですが、費用を抑えながら安全かつ快適にネットを利用するならレンタルWi-FiやSIMを利用するのがおすすめです。
レンタルWi-Fiは常に持ち歩く必要があり、受け取り・返却の手間はかかりますが、複数人での同時接続も可能なのでグループや家族での旅行にも適しています。
また、現地のモバイル回線を利用できる海外SIMカードはネットショップのほか、国内の家電量販店や空港の通信会社カウンターなどでも購入可能です。
最近ではカードの抜き差し不要・設定するだけで現地のモバイル回線に繋げるeSIM(イーシム)もあり、より手軽にネット環境を整えられますよ。
ただし、eSIMはスマホの機種によっては対応していないなど、SIMの利用には注意点があることは覚えておきましょう。
海外旅行に行く前に。知っておきたい機内持ち込みサイズ
飛行機に乗る際、荷物を貨物室に預けると待ち時間が発生するのでできるだけ機内持ち込みで済ませたい、という人も少なくないでしょう。
実は、国際線と国内線では機内持ち込みのサイズ規定が異なります。
ここではJAL(日本航空)とANA(全日空)を例に、国際線における機内持ち込みサイズを見ていきましょう。
JAL・ANA共に機内へ持ち込める荷物は「身の回り品(ハンドバッグやショッピングバッグなど)のほか、手荷物は1個まで」と定められており、さらに手荷物は以下の条件をすべて満たしている必要があります。
《機内持ち込み可能な手荷物の条件》
・3辺の和(縦・横・高さ)が115cm以内
・サイズがW55cm×H40cm×D25cm以内 ※キャスターや持ち手も含む
・身の回り品との合計重量が10kg以内
各辺のサイズが規定内であっても、3辺の和が規定を超える場合は機内持ち込みができないので注意してください。
また、上記のサイズを超える楽器やスポーツ用品などを手荷物として機内に持ち込みたい場合は、別途座席を購入する必要がある点も覚えておきましょう。
なお、これらのサイズ規定は航空会社によって異なる場合があり、特にLCCだとJALやANAなどの大手航空会社よりも機内持ち込みできるサイズが小さい傾向があります。
運賃プランによっては荷物を預けることになった際に追加料金を支払う必要があるので、航空会社のサイズ規定をよく確認しておきましょう。
その他サイズで注意点は?
国際線の場合、機内持ち込みできる液体物に容量制限が設けられている点もしっかりと押さえておきましょう。詳細は以下の通りです。
《液体物の機内持ち込み制限》
・容器1つにつき100mL以下
・容器が複数の場合、1L以下のジッパー付き透明ビニール袋に入れる(目安は縦横40cm以内)
・1人1袋に限る
ここでいう液体物とは化粧水やクリームなどの液状のものはもちろん、歯磨き粉などの練り状物や半固形物なども含まれます。また、たとえ液体の容量が100mL以下でも容器の容量が100mLを超えていれば、機内持ち込みは不可になるため注意しましょう。
なお、機内に持ち込みができない場合は貨物室へ預ける必要がありますが、受託手荷物にもサイズ等に制限があり、これは航空会社によって異なります。JALとANAについては以下の通りです。
《JALの場合》
・3辺(縦・横・高さ)の和:203cm以内 ※キャスターや持ち手も含む
・1個当たりの重量:エコノミークラス23kg/個、ビジネス・ファーストクラス32kg/個
・個数:エコノミークラス2個、ビジネス・ファーストクラス3個
《ANAの場合》
・3辺(縦・横・高さ)の和:158cm以内 ※キャスターや持ち手も含む
・1個当たりの重量:エコノミークラス23kg/個、ビジネス・ファーストクラス32kg/個
・個数:エコノミー・ビジネスクラス2個、ファーストクラス3個
JALとANAでサイズ規定が異なり、また座席のクラスによって無料で預けられる個数や重量制限も変わってきます。
上記の無料手荷物許容量を超す場合は、追加料金を支払えば預けることができますが、料金は方面や状況によって異なるので詳しく知りたい場合は航空会社の公式サイトで確認しておきましょう。
なお、JAL・ANA共にベビーカーやチャイルドシート、車いすなどは無料で預かってもらえます。
モバイルバッテリーの機内持ち込みはOK?
スマホなどのモバイルバッテリーは、必ず機内持ち込みとしてカバンの中などに入れておきましょう。
市販されているほとんどのモバイルバッテリーにはリチウムイオン電池が使用されていますが、このリチウムイオン電池は衝撃や損傷などによって火災を引き起こす危険性があることから、受託手荷物に含めることは禁止されています。
また、日本では機内持ち込みできるモバイルバッテリーは「ワット時定格量が160Wh以下」と決められており、160Wを超すものは機内持ち込みもできません。
ただし、市販されているほとんどの商品は160W以下なのでそこまで気にする必要はないといえるでしょう。
JALやANAなど多くの航空会社では「ワット時定格量が100~160Whである場合、1人2個まで」持ち込み可能ですが、航空会社によっては100Whを超すと持ち込み不可になることもあるため注意が必要です。
なお、モバイルバッテリーを機内に持ち込む際は、1つずつケースに入れるなどの短絡防止(ショート防止)措置を取るようにしてくださいね。
機内に持ち込めないと処分されるものは?
ハサミや先の尖った工具類といった凶器になり得るものや、発火の危険性があるライターなどを持って行く際は特に注意が必要です。
なかには預け入れすることで対処できる場合もありますが、手荷物検査の際に機内持ち込みできないと判断されたものは空港で処分されてしまいます。
ここでは代表的な以下の3つについて見ていきましょう。
・ハサミやカッターなどの刃物類
ハサミやカッターなどの刃物類は機内持ち込みができないため、必ず受託手荷物として預け入れましょう。
ただし「先端が尖っておらず刃体6cm以下」であれば機内持ち込み可能で、小さな眉毛切りハサミなどの化粧用ハサミや携帯裁縫セットのハサミなどは持ち込みOK。
また、T字型カミソリや小さな眉毛用カミソリ、電動シェーバーも機内持ち込み可能です。
・ライター
ライターは受託手荷物として預けることができません。
・ガスライター(使い捨て・ガス充填式)
・オイルライター(吸収剤があるもの)
・リチウム電池式ライター
のいずれかであれば1人1個の持ち込みが可能ですが、2個以上は持ち込みができず空港で処分することになります。
また、プリミキシングライター(ターボライター)、葉巻用ライター、オイルライター(吸収剤がないもの)などは持ち込みも預かりもできないので注意してください。
・液体物
上述の通り、液体物を機内に持ち込む際は100mL以下の容器に入れて1L以下のジッパー付き透明ビニール袋に入れる必要があり、このサイズを超すものは処分されます。
そのため、500mLのペットボトル飲料も処分の対象です。ただし、手荷物検査を受けて出国手続きを済ませた後に購入したものであれば機内に持ち込めます。
まとめ
今回は、海外旅行に行く前に準備しておきたいチェックポイントや、機内に持ち込める荷物のサイズや注意点などをご説明しました。
言葉や生活習慣が異なる海外ではどんなトラブルが起こるか分かりません。快適に旅行を楽しむためにも、出発前はしっかり準備をするようにしましょう。
また、今回ご説明した機内持ち込みサイズなどはあくまで日本の一般的な航空会社の情報であり、航空会社や国によって異なります。
搭乗手続きの際にバタバタすることがないよう、事前にご自身の航空会社の公式サイトで確認してくださいね。