この地域では現在もこいのぼりを上げず、ニワトリを飼わないなど、平家落人が身を隠すために工夫した風習が息づいています。渓谷沿いには露天風呂を備えた宿も多く、四季折々の自然を眺めながら湯につかれるのも魅力です。
冬には「湯西川温泉かまくら祭」が開催され、河川敷に並ぶミニかまくらにろうそくの灯りがともされ、幻想的な景色が広がります。都会の喧騒を離れ、ゆったりとした時間を過ごしたい方におすすめの温泉地です。
湯西川温泉は、平家落人伝説が残る歴史と豊かな自然に囲まれた栃木県日光市の温泉地です。本記事では、平家の里や湯西川ダム、瀬戸合峡などのおすすめ観光スポットをはじめ、味噌べら(一升べら)などのご当地グルメ、夏・冬それぞれのモデルコース、アクセス情報まで詳しくご紹介します。湯西川温泉で歴史や自然、温泉を満喫したい方や、旅行の計画を立てたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
平家の里は、湯西川に残る平家落人伝説を今に伝える資料館です。村内にあった茅葺き屋根の民家を移築し、平家落人の生活様式を再現した民俗村となっています。調度品の見学を通して歴史を学べるほか、そばがきや栃もちなどの軽食もいただけます。6月には、平家落人の伝説にちなんだ「平家大祭」も開催されます。
住所
〒321-2601 栃木県日光市湯西川温泉1042
最寄駅などからのアクセス
【車】日光宇都宮道路「今市IC」から約60分
【公共交通】野岩鉄道会津鬼怒川線「湯西川温泉駅」から湯西川温泉行きバスで約25分、終点「湯西川温泉」下車、徒歩すぐ
駐車場
あり(無料)
電話番号
0288-98-0126
営業時間
4月1日~11月30日 8:30~17:00(最終入館16:30)
12月1日~3月31日 9:00~16:30(最終入館16:00)
定休日
なし
料金
大人(高校生以上)700円、子ども(小・中学生)300円 ※通常期
湯西川水の郷は、源泉かけ流しの立ち寄り湯や無料の足湯、郷土料理を味わえるレストラン、地元の野菜や伝統工芸品を扱う物販コーナーがそろう観光センターです。シンボルの大吊橋周辺では、自然を感じながら散策も楽しめます。撮影スポットとして人気の水車もあり、散策にもおすすめです。
住所
〒321-2601 栃木県日光市湯西川473-1
最寄駅などからのアクセス
【車】日光宇都宮道路「今市IC」から約50分
【公共交通】野岩鉄道会津鬼怒川線「湯西川温泉駅」から湯西川温泉行きバスで約15分、「水の郷観光センター前」下車、徒歩すぐ
駐車場
あり(無料、施設前に隣接)
電話番号
0288-98-0260
営業時間
温泉 10:00~19:00(最終受付18:00)
食堂 金・土・日・祝日 11:00~15:00(L.O.14:30)
※食堂は繁忙期(2月・7月・8月・10月・11月)、定休日を除き毎日営業
定休日
水曜日(祝日の場合は翌木曜、年末年始は無休・臨時休業あり)
※食堂は月~木曜の平日休み
料金
施設入場無料(温泉・食事は別途)
道の駅湯西川は、野岩鉄道会津・鬼怒川線の湯西川温泉駅に直結する、全国でも珍しい道の駅です。マイカーがなくても電車で気軽に立ち寄れるのが魅力で、天然温泉が楽しめる湯処、食事処、お土産コーナーなど施設も充実しています。開館時間外もトイレや駐車場、公衆電話は利用できます。
住所
〒321-2603 栃木県日光市西川478-1
最寄駅などからのアクセス
【車】日光宇都宮道路「今市IC」から約60分
【公共交通】野岩鉄道会津鬼怒川線「湯西川温泉駅」から直結
駐車場
あり(無料、終日利用可)
電話番号
0288-78-1222
営業時間
売店 9:00~16:00(土・日・祝日は~17:00)
お食事処 10:30~15:00
温泉施設 10:00~20:00(最終受付19:00)
定休日
毎週火曜日(8月・10月・11月・年末・祝日・かまくら祭り期間中を除く)
料金
施設入館無料(温泉・食事は別途)
湯殿山神社は、湯西川で温泉が発見されたと伝わる天正年間に、湯の守り神として祀られた湯西川温泉の総鎮守です。古くから地域の人々の信仰を集め、湯西川温泉の歴史と深く結びついています。6月には平家大祭の出陣式が行われるほか、8月中旬には湯殿山神社の例大祭が執り行われるなど、湯西川の歴史や文化に触れられる行事の舞台にもなっています。境内には俳人・山口誓子の句碑もあります。
住所
〒321-2601 栃木県日光市湯西川
最寄駅などからのアクセス
【車】日光宇都宮道路「今市IC」から約60分
【公共交通】野岩鉄道会津鬼怒川線「湯西川温泉駅」から湯西川温泉行きバスで約20分、「ホテル花と華前」下車、徒歩すぐ
駐車場
なし(周辺の駐車スペースを利用)
電話番号
0288-22-1525(日光市観光協会)
営業時間
境内参拝自由
定休日
なし
料金
無料
湯西川ダムは、鬼怒川上流のダム群の一つとして建設された、堤高119mを誇る重力式コンクリートダムです。首都圏の水需要に応えるとともに、洪水から流域を守る役割を担っています。敷地内には資料室があり、展示を通して湯西川ダムの仕組みや役割について学べるほか、ダムカードも配布されています。また、ダム周辺では四季折々の自然が織りなす景観を楽しめるのも魅力です。
住所
〒321-2608 栃木県日光市西川416
最寄駅などからのアクセス
【車】日光宇都宮道路「今市IC」から約45分
【公共交通】東武鉄道「鬼怒川温泉駅」から湯西川温泉行きバスで約35分、「湯西川ダムサイト」下車、徒歩すぐ
駐車場
あり(無料30台)
電話番号
0288-78-0184
営業時間
8:30〜17:15(資料室)
定休日
年末年始(12月28日~1月3日)
料金
無料
五十里ダムは、男鹿川をせき止めてつくられた重力式コンクリートダムです。洪水調節や農業用水の供給、発電を目的につくられており、併設のダム資料館では、さまざまな展示を通してダムについて学べます。上流に広がる五十里湖は豊かな自然に囲まれており、ダムとあわせて四季折々の景観を楽しめるのも魅力です。
住所
〒321-2806 栃木県日光市川治温泉川治295-1
最寄駅などからのアクセス
【車】日光宇都宮道路「今市IC」から約36分
【公共交通】野岩鉄道「川治湯元駅」から徒歩約20分
駐車場
あり(無料13台)
電話番号
0288-78-0071
営業時間
ダム資料室 8:30~17:15
定休日
ダム資料室 年末年始
料金
無料
五十里湖は、男鹿川を五十里ダムがせき止めてできた人造湖です。江戸の日本橋から五十里の距離にあることが名前の由来とされています。10月中旬から11月上旬の紅葉シーズンには、湖面と彩られた山々のコントラストが美しく、サクラマス釣りやボート遊びも楽しめます。野岩鉄道「湯西川温泉駅」前からも湖を望めます。
住所
〒321-2806 栃木県日光市五十里
最寄駅などからのアクセス
【車】日光宇都宮道路「今市IC」から約40分
【公共交通】野岩鉄道会津鬼怒川線「湯西川温泉駅」から徒歩約5分
駐車場
あり
電話番号
0288-22-1525(日光市観光協会)
営業時間
自由散策
定休日
なし
料金
無料
瀬戸合峡は、鬼怒川の上流に広がる、深さ100mにも及ぶ切り立った岸壁が約2kmにわたって続く峡谷です。「とちぎの景勝100選」にも選ばれており、川俣ダム正面に架かる吊り橋「渡らっしゃい吊橋」からは、断崖を間近に感じる絶景を楽しめます。新緑や紅葉の季節は特に美しく、四季折々に表情を変える峡谷美を楽しめます。なかでも紅葉シーズンには、切り立った岸壁を鮮やかに彩る木々と峡谷が織りなす美しい景観が広がります。
住所
〒321-2717 栃木県日光市川俣(川俣ダム内)
最寄駅などからのアクセス
【車】日光宇都宮道路「今市IC」から約70分
【公共交通】東武鬼怒川線「鬼怒川温泉駅」から女夫渕行きバスで約72分、「川俣平家塚」下車、渡らっしゃい吊橋まで徒歩約30分
駐車場
あり
電話番号
0288-96-0281
営業時間
渡らっしゃい吊橋 4月下旬~11月下旬 9:00~16:00(最終入場15:00)
定休日
冬季閉鎖あり
料金
無料
川俣ダムは、鬼怒川の最も上流に位置するアーチ式コンクリートダムです。洪水調節や農業用水の供給、発電のためにつくられており、ダムサイトは景勝地・瀬戸合峡としても知られています。新緑や紅葉の季節は特に美しく、周囲の豊かな自然と迫力あるダムの景観をあわせて楽しめます。ダム周辺には資料館や遊歩道も整備されており、ダムの役割について学びながら散策できるのも魅力です。
住所
〒321-2717 栃木県日光市川俣646-1
最寄駅などからのアクセス
【車】日光宇都宮道路「今市IC」から約70分
【公共交通】東武鬼怒川線「鬼怒川温泉駅」から女夫渕行きバスで約80分、「川俣平家塚」下車、徒歩約15分
駐車場
あり(普通車20台)
電話番号
0288-96-0281
営業時間
9:00~16:00 ※冬季閉鎖あり
定休日
なし
料金
無料
蛇王の滝は、県道23号を川治ダムから川俣方面へ向かう途中、瀬戸合峡の手前に見える滝です。木々に囲まれながら白く流れ落ちる姿から、新緑や紅葉の季節にはまるで一幅の絵のような景色を楽しめます。蛇のように流れ落ちる姿が名前の由来とされ、季節ごとに表情を変える周囲の自然とともに滝を眺められます。川俣方面へのドライブとあわせて立ち寄りたいスポットです。
住所
〒321-2715 栃木県日光市若間(県道23号沿い)
最寄駅などからのアクセス
【車】日光宇都宮道路「今市IC」から約55分
【公共交通】東武鬼怒川線「鬼怒川温泉駅」から女夫渕行きバスで約60分、「蛇王の滝」下車すぐ
駐車場
なし
電話番号
0288-22-1525(日光市観光協会)
営業時間
自由見学
定休日
店舗により異なる
料金
無料
鬼怒沼は、標高約2,020mの高層湿原に位置し、大小48個もの池塘が広がる幻想的な湿原です。チングルマやヒメシャクナゲなどが生育する高山植物の宝庫としても知られ、6月にはミズバショウが咲き、7月にはさまざまな高山植物が次々と開花します。8月下旬からは草紅葉が始まり、季節ごとに異なる景観を楽しめます。奥鬼怒温泉郷からのトレッキングで訪れることができ、女夫渕駐車場からは片道約4時間の道のりです。豊かな自然の中を歩いた先に広がる湿原は、登山やトレッキングを楽しみたい方にもおすすめです。
住所
〒321-2717 栃木県日光市川俣
最寄駅などからのアクセス
【車】日光宇都宮道路「今市IC」から女夫渕駐車場まで車でアクセス、女夫渕駐車場から徒歩約4時間
駐車場
あり(女夫渕駐車場)
電話番号
0288-22-1525(日光市観光協会)
営業時間
自由散策
定休日
なし
料金
無料
土呂部水ばしょう園は、春になるとミズバショウが美しい花を咲かせる群生地です。園内には木道が設置されており、湿地に広がるミズバショウを眺めながら、自然の中をゆっくりと散策できます。例年4月下旬から5月上旬ごろに見頃を迎え、シカの食害を防ぐために設置されたフェンスの扉は自由に開閉して見学できます。
住所
〒321-2714 栃木県日光市土呂部
最寄駅などからのアクセス
【車】日光宇都宮道路「今市IC」から約60分
【公共交通】東武鬼怒川線「鬼怒川温泉駅」から女夫渕行きバスで約52分、「黒部」下車、徒歩約70分
駐車場
あり(3台程度)
電話番号
0288-22-1525(日光市観光協会)
営業時間
自由見学
定休日
なし
料金
無料
川俣温泉は、鬼怒川上流の豊かな自然に囲まれた山あいの温泉地です。多くの宿が川俣湖周辺や渓谷沿いにあり、露天風呂が多いことでも知られています。渓谷や美しい山々を眺めながら、自然に包まれた温泉地ならではのひとときを楽しめるのが魅力です。付近には景勝地・瀬戸合峡や間欠泉、平家落人伝説が残る平家塚などの見どころもあり、秘境ならではの静かな時間を過ごせます。
住所
〒321-2717 栃木県日光市川俣
最寄駅などからのアクセス
【車】日光宇都宮道路「今市IC」から約70分
【公共交通】東武鬼怒川線「鬼怒川温泉駅」から女夫渕行きバスで約87分、「川俣温泉」下車
駐車場
施設により異なる
電話番号
0288-22-1525(日光市観光協会)
営業時間
施設により異なる
定休日
施設により異なる
料金
施設により異なる
奥鬼怒温泉は、鬼怒川の源流部に位置する秘湯として知られる温泉郷です。豊かな自然に囲まれたエリアで、自然保護のため一般車両の乗り入れができません。女夫渕から徒歩で向かうほか、宿泊施設によっては宿泊者向けの送迎バスも利用できます。八丁の湯や加仁湯、手白澤温泉、日光澤温泉など、泉質の異なる温泉宿が点在しています。豊かなブナの原生林に囲まれた環境で、人里離れた秘湯ならではの静かな時間を過ごせるのも魅力です。
住所
〒321-2717 栃木県日光市川俣
最寄駅などからのアクセス
【車】日光宇都宮道路「今市IC」から市営女夫渕駐車場まで約90分、駐車場から各温泉宿まで徒歩約60~120分
【公共交通】東武鬼怒川線「鬼怒川温泉駅」から女夫渕行きバスで約95分、終点「女夫渕」下車、各温泉宿まで徒歩約60~120分 ※施設により宿泊者向け送迎バスあり(要問い合わせ)
駐車場
あり(女夫渕駐車場)
電話番号
0288-22-1525(日光市観光協会)
営業時間
施設により異なる
定休日
施設により異なる
料金
施設により異なる
川治温泉は、鬼怒川と男鹿川が合流する渓谷に広がる温泉地です。開湯は江戸時代で、会津西街道を行き交う旅人や地域の人々に古くから親しまれてきました。泉質はアルカリ性単純泉で、特にケガに効能があるといわれています。周辺には景勝地「龍王峡」へと続く遊歩道も整備されており、川のせせらぎや豊かな自然を感じながら散策やハイキングを楽しめます。
住所
〒321-2611 栃木県日光市川治温泉
最寄駅などからのアクセス
【車】日光宇都宮道路「今市IC」から約40分
【公共交通】野岩鉄道会津鬼怒川線「川治湯元駅」または「川治温泉駅」下車
駐車場
あり(有料/普通車500円)
電話番号
0288-22-1525(日光市観光協会)
営業時間
施設により異なる
定休日
施設により異なる
料金
施設により異なる
かわじいの湯は、川治温泉街にある川治ふれあい公園内で楽しめる無料の足湯です。自然に囲まれた公園内で、川治温泉の景色を楽しみながらゆったりと足湯に浸かれます。公園内には、川治温泉のイメージキャラクター「かわじい」の像もあり、足湯とあわせて川治温泉らしい雰囲気を楽しめます。
住所
〒321-2612 栃木県日光市川治温泉高原45(川治ふれあい公園内)
最寄駅などからのアクセス
【車】日光宇都宮道路「今市IC」から約35分
【公共交通】野岩鉄道会津鬼怒川線「川治湯元駅」から徒歩約15分
駐車場
あり(川治ふれあい公園駐車場)
電話番号
0288-22-1525(日光市観光協会)
営業時間
9:00〜17:00
定休日
なし
料金
無料
夏の湯西川温泉では、平家の里で歴史を学んだ後、湯西川水の郷の足湯や大吊橋で涼を感じるコースがおすすめです。
車があれば、湯西川ダムや瀬戸合峡まで足を延ばし、雄大な渓谷美を楽しむのもおすすめです。さらに自然を満喫したい方は、別日に時間を設けて、奥鬼怒温泉郷や鬼怒沼へのトレッキングを楽しむのもよいでしょう。
夕方は宿の露天風呂で旅の疲れを癒し、味噌べら(一升べら)などの囲炉裏料理で山の幸を味わえば、湯西川温泉の自然と食を満喫する1日を締めくくれます。
冬の湯西川温泉では、冬の風物詩「湯西川温泉かまくら祭」を楽しむコースがおすすめです。日中は道の駅湯西川や湯西川水の郷に立ち寄り、足湯や温泉で体を温めます。夕方からはかまくら祭の会場へ向かい、ミニかまくらにろうそくの灯りがともる幻想的な景色を楽しみましょう。
冷えた体は宿の温泉でゆっくりと温め、味噌べら(一升べら)などの囲炉裏料理を味わいながら、冬の湯西川温泉を満喫しましょう。
この記事を書いた人
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