サンティアゴ・デ・コンポステーラの魅力と周辺の特徴
サンティアゴ・デ・コンポステーラは、スペインの北西部にあるガリシア州の州都であり、世界遺産にも登録されている「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の終着地です。
9世紀、イエス・キリストの12使徒のひとりである、聖ヤコブ(スペイン名:サンチャゴ)の墓がこの地で発見されたため、それを記念して大聖堂が建てられることに。12世紀には、年間50万人もの人々がヨーロッパ中から巡礼に訪れたといわれ、エルサレムやバチカンと並ぶキリスト教の三大聖地のひとつに数えられています。
現在は、ユネスコ世界遺産に登録されていることもあり、聖地巡礼はもちろん観光で訪れる人も多く、日本人の観光客も増えているのだそう。石造りの旧市街や、様々な建築様式が混在する大聖堂、15世紀に建てられたパラドール(国営ホテル)など、長い歴史を感じさせる美しい街並みや建造物が魅力の観光地となっています。
また、大西洋に面したガリシア州は、食の宝庫としても有名で、タコや高級珍味の亀の手をはじめ、絶品シーフードが食べられることも魅力のひとつ。広場沿いにはバルやレストランがずらりと並び、新鮮な海鮮料理やワインなどを提供しています。
【2024年版】海外旅行に行く前に知っておきたいポイント
海外旅行でスムーズに過ごすためには、事前に押さえておくべきポイントがいくつかあるので、必ずチェックしましょう。
パスポートの残存有効期間やVISAの有無を確認する
パスポートを既に持っている人は、必ず手元にあるパスポートの残存有効期間を確認してください。国や地域によっては、条件を満たしていないとそのパスポートでは渡航できない場合があります。また、渡航の際にVISAが必要かどうかもチェックしましょう。
クレジットカードを用意する
多額の現金を持ち歩いていると、盗難・紛失のリスクが高まるため、海外旅行に行くならクレジットカードはマストです。スペインで使用するなら、国際ブランドはVISAかMastercardがおすすめ。キャッシング機能がついているクレジットカードなら、銀行や街中にあるATMで現地通貨を引き下ろせるため、現金が必要な場面でも便利です。
ネットを使えるように準備する
主要な観光地では、レストランやホテルなどで、無料のWi-Fiを使えることがほとんどですが、安定した通信環境を整えるなら事前に準備しておくのが吉。レンタルWi-Fiや現地のSIMカード・eSIMなど、利用する人数や1人当たりにかかる費用などで比較して、自分に合った方法を選択しましょう。
使われている言語を確認する
ほとんどの国や地域では、レストランやホテルなど観光客が多い場所で英語が通じますが、なかには英語表記の案内がない場所もあるので注意しましょう。
なお、サンティアゴ・デ・コンポステーラでは、スペイン語のほかにガリシア語が公用語として使われています。旅行の際は、翻訳アプリをスマートフォンに入れておくと、もしものときに役立ちますよ。
【スペインの巡礼地】サンティアゴ・デ・コンポステーラでおすすめ観光スポット8選
サンティアゴ・デ・コンポステーラは、大聖堂が建つオブラドイロ広場をはじめ、中世の街並みを色濃く残す広場や通りで構成される魅力的な街。芸術的といえる建物も多く、旧市街を歩いているだけでも楽しめるでしょう。
ここからは、そんなサンティアゴ・デ・コンポステーラでおすすめの観光スポットをご紹介します。
サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂
巡礼の終着地である『サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂』。地下礼拝堂には聖ヤコブの棺が安置されており、巡礼者はもちろん、観光客も見ることができます。
1211年に完成した後も、幾度となく拡張工事が行われたことから、ロマネスク様式やゴシック様式など、様々な建築様式が混在しており、不思議な魅力を感じられるでしょう。
随所に見どころがあり、なかでもロマネスク様式の最高傑作といわれている「栄光の門」は必見。3つのアーチからなり、ヨハネの黙示録を表した約200体の像で飾られていて、見ごたえも十分ですよ。また、中央祭壇には金色に輝く聖ヤコブの像があり、訪れた人は抱擁をしていく習慣があるのだとか。
敷地内には博物館もあり、入場料を払えばそちらも見学可能です。
- 住所
- Plaza Obradoiro,15705 Santiago de Compostela, A Coruña, Spain
- 電話番号
- 34 902 044 077/+34 910 604 716
- 営業時間
- 7:00~21:00
- 定休日
- なし
- 料金
- 入場無料(博物館の入場料は6ユーロ)
※2024年9月時点での情報です
オスタル・デ・ロス・レイエス・カトリコス
オブラドイロ広場のなかでもひときわ目を引くのが、5つ星パラドールの『オスタル・デ・ロス・レイエス・カトリコス』。
「パラドール」とは、歴史的な建物を宿泊施設に改修した国営ホテルのことで、こちらは19世紀まで王立病院として使用されていたのだそう。また、巡礼者たちの宿泊施設として使われていた場所でもあります。
ゴシック様式の建物は15世紀に造られたもので、ホテルとは思えないほどの重厚感に圧倒されてしまいそうになるでしょう。ホテル内には、宿泊客でなくとも見学可能なエリアがあり、4つの中庭と礼拝堂を見ることができます。
「サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂」と合わせて、必ず訪れたいスポットのひとつです。
- 住所
- Plaza Obradoiro, 1,15705 Santiago de Compostela, A Coruña, Spain
- 電話番号
- +34 981 582 200
- 営業時間
- 12:00~14:00、16:00~18:00
- 定休日
- 土曜
- 料金
- 3ユーロ(月曜は無料)
※2024年9月時点での情報です
サン・マルティン・ピナリオ修道院
『サン・マルティン・ピナリオ修道院』は、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂に次いで2番目の規模を誇る宗教施設。約20,000平米の広大な敷地には、ホテルや神学校、教会、博物館などがあります。
現在の姿は17世紀に建て替えられたもので、建物のほとんどはバロック様式の特徴がみられる豪奢なつくり。メインファサードは約100mと高く、圧倒されるほどのスケールの大きさで、外観だけでも見ごたえがありますよ。
修道院内には、金箔で施された豪華な祭壇や精緻な彫刻の聖歌隊席などがあり、これらも見どころのひとつ。大聖堂の北側に位置しているので、合わせて訪れてみてください。
- 住所
- Plaza de la Inmaculada 5,15704 Santiago de Compostela, A Coruña, Spain
- 電話番号
- +34 881 12 29 31
- 営業時間
- 10:00~20:00
- 定休日
- なし
- 料金
- 不明(修道院内の見学には、料金が必要な可能性があります)
※2024年9月時点での情報です
アバストス市場
画像:Wikimedia Commons_Santiago de Compostela - Mercado de Abastos (C)Jaccroube(2016)/Adapted/Licensed under CC BY-SA 4.0
旧市街にある『アバストス市場』は、観光客はもちろん、地元の人も多く集まる活気に満ちたスポット。月~土曜日の朝早くから開き、多い日には4,000人以上も訪れるといわれています。
野菜や魚介類、肉、チーズなどの食材をはじめ、花やアンティーク、工芸品なども売られており、お土産を探すのにもぴったり。なかでも、魚介類の種類の多さには目を見張るものがあり、ガリシア名物の亀の手やマテ貝、ロブスターなど新鮮な海の幸が豊富で、見ているだけでも楽しめますよ。
また、市場内にはワインやタパスを提供するバルやレストランもあり、ガリシアのグルメを堪能することもできます。なかには、市場で買った食材を調理してくれる店もあるので、気になった食材があれば、ぜひトライしてみましょう。
- 住所
- Rúa das Ameas, s/n,15704 Santiago de Compostela, A Coruña, Spain
- 電話番号
- +34 981 583 438
- 営業時間
- 8:00~15:00
- 定休日
- 日曜
- 料金
- 入場無料
※2024年9月時点での情報です
アラメダ公園
画像:Flickr_Alameda de Santiago de Compostela (C)Reservas de Coches(2009)/Adapted/Licensed under CC BY 2.0
観光であちこち歩きまわって少し一休みしたくなったら、『アラメダ公園』を訪れてみてはいかがでしょうか。旧市街の南西にある小高い丘に位置しており、ここからは大聖堂や街の様子を見渡すことができます。
広大な敷地内には様々な植物が植えられており、緑あふれる憩いの場として、地元の人からも親しまれているスポット。歩き疲れて気分をリフレッシュするには、ぴったりでしょう。
また、公園内には「As Duas Marias」と呼ばれる、カラフルな服を着た2人組の女性の像が立っており、フォトスポットとして人気。フランコ政権下に実在した姉妹をモチーフにしたもので、サンティアゴ・デ・コンポステーラでは有名な2人です。見つけた際は、ぜひ一緒に写真を撮ってくださいね。
- 住所
- Rúa do Campiño da Ferradura, 15705 Santiago de Compostela, A Coruña, Spain
- 営業時間
- なし
- 定休日
- なし
- 料金
- 無料
※2024年9月時点での情報です
ガリシア民族博物館
『ガリシア民族博物館』は、1976年に設立された、ガリシアの文化を知ることができる博物館。オブラドイロ広場から徒歩15分ほどの距離にある、旧サント・ドミンゴ・デ・ボナバル修道院の建物に位置しています。
館内は海、交易、土地、衣類、音楽、生活環境、建築とテーマごとに展示が分かれており、絵画や彫像などの美術品も展示。日本語の解説はありませんが、ガリシアの文化や暮らしぶりがわかる展示品を眺めるだけでも、楽しめますよ。
また、下から見ると天に向かって伸びているように見える、三重の螺旋階段も必見です。こぢんまりとした博物館なので、軽く見学するだけなら1~2時間ほどでまわれます。ガリシアの文化に興味がある方は、ぜひチェックしてください。
- 住所
- Calle San Domingos de Bonaval, s/n, 15703 Santiago de Compostela, A Coruña, Spain
- 電話番号
- +34 981 583 620
- 営業時間
- 火~土曜 11:00~18:00/日祝 11:00~14:00
- 定休日
- 月曜、1/1、12/25
- 料金
- 3ユーロ/学生・65歳以上…1ユーロ
※2024年9月時点での情報です
ガリシア現代美術センター
近代建築や現代美術に興味がある方におすすめのスポットが、『ガリシア現代美術センター』。「ガリシア民族博物館」の向かいにあり、入場無料で見学できます。
1993年にポルトガル人建築家のアルヴァロ・シザが手掛けた建物は、近代的な印象がありながらも、歴史を感じさせる街並みと調和しており、独特の美しさを感じられるでしょう。館内では、常設展のほか特別展を開催。ガリシア出身の現代アーティストの作品をはじめ、様々な現代アート作品を見ることができます。
美術センターの裏には緑豊かな公園があるので、休憩がてら合わせて訪れるのもおすすめです。
- 住所
- Rúa Ramón del Valle Inclán, 2, 15703 Santiago de Compostela, A Coruña, Spain
- 電話番号
- +34 981 54 66 19
- 営業時間
- 11:00~20:00
- 定休日
- 月曜
- 料金
- 無料
※2024年9月時点での情報です
歓喜の丘
市街地から東におよそ5kmの距離にある『歓喜の丘』は、巡礼者にとって重要な場所。丘の上からサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂が見えるため、長い道のりを歩いてきた巡礼者が歓喜したことから、この名前がつきました。
丘の上には2体の巡礼者の銅像が立っており、フォトスポットとして人気です。天気が良いときには大聖堂が見えるので、彼らの気持ちになって眺めてみると、また違った景色に見えるかもしれませんよ。また、付近には日本とスペインの交流400周年を記念し、建てられたモニュメントもあります。
街の中心からはバスで行けますが、サイクリングコースとしても楽しめるので、サイクリストにもおすすめです。
- 住所
- Carretera del Aeropuerto, 15820 Santiago de Compostela, Spain
- 定休日
- なし
- 料金
- 無料
※2024年9月時点での情報です
サンティアゴ・デ・コンポステーラまでのアクセス
日本からサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの直行便はないため、ヨーロッパ国内で飛行機を乗り継いで行くのが一般的です。今回は、おすすめのアクセス方法として、東京から出発して最も乗り換えが少ない、フランクフルト経由のルートをご紹介します。
フランクフルト経由で行く場合は、東京~フランクフルト間・フランクフルト~サンティアゴ・デ・コンポステーラ間のどちらも、ルフトハンザドイツ航空(LH)を利用するのがおすすめ。東京からフランクフルトへの直行便は、日本航空(JL)や全日空(NH)からも運航していますが、どちらの航路も同じ航空会社を利用するほうが、手続きもスムーズです。
2024年9月現在、ルフトハンザドイツ航空(LH)での直行便は、羽田空港より1日1便運航しており、飛行時間はおよそ14時間40分。フランクフルトからサンティアゴ・デ・コンポステーラへの直行便は週に2~3便で、飛行時間はおよそ2時間40分です。
なお、移動にかかる時間は、飛行時間だけでなく、乗り継ぎの時間も考慮する必要がある点に注意しましょう。羽田空港を20日の21:40に出発したら、21日の5:20にフランクフルト国際空港に到着。乗り継ぎ時間を8時間20分ほど挟んだ後、13:40にフランクフルト国際空港を出発し、16:20にサンティアゴ・デ・コンポステーラ空港に到着することになります。
空港から旧市街までは、市内バスまたはタクシーで移動しましょう。空港から旧市街までは、6A系統の市内バスでおよそ20~40分。だいたい30分毎に1本間隔で運行しており、料金は1ユーロです。一方、タクシーの場合、所要時間は20分ほどで、料金は一律23ユーロ。料金の安さを重視するなら断然バスですが、荷物が多い、夜間早朝に着くなどの場合はタクシーを利用するとよいでしょう。
※2024年9月時点での情報です
※2024年10月27日より、イベリア航空の成田国際空港-アドルフォ・スアレス・マドリード・バラハス空港(スペイン・マドリード)の直行便が週3便再開される予定。スペイン経由のアクセスも可能になります
まとめ
今回は、サンティアゴ・デ・コンポステーラでおすすめの観光スポットを、厳選してご紹介しました。
巡礼の終着地であるサンティアゴ・デ・コンポステーラには、大聖堂をはじめとする宗教施設や、中世に建てられた建築物などが多く、美しい街並みを楽しむことができます。魅力的な場所が多いスペインですが、キリスト教の三大聖地のひとつであるこの地も、候補に加えてみてはいかがでしょうか?
旅行に行く際は、ぜひ今回の記事を参考にして、サンティアゴ・デ・コンポステーラの魅力に触れてくださいね。